前回からだいぶ日が空いてしまいました、専務です。
なんだか前回、明日何かの写真をアップします…みたいなことを言った気がしなくもないような…?
さて、昨日ランに遊びに来てくれたワンちゃんのご紹介です。
アルジェン君
シェパードMIXなんだそうです。オーナーさんがワンちゃん用チーズをわけてくれたので、おやつですぐに仲良くなれました。とっても甘えん坊でした。
エヴァちゃん。
このコもシェパードMIXです。色合いがステキです。
はしゃいで暑くて、お水で冷やした床で涼んでいます。
遊びにきてくれたのに、撮りそびれてしまったワンちゃんもいて、申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
久しぶりのブログなので、何か書こうと思って考えていたのですが
せっかく元ペットショップ店員ということを生かし、ペットフードのお話をさせていただこうと思います。
ひとえにドッグフードと言いましても、日本で販売しているフードは300種近くあると言われていて、お値段もまさにピンキリ。
1kg100円程度のものから、1kg3.000円以上のものまであります。
具体的に何が違うかというと、ご存じのとおり原材料はもちろん、製造方法、宣伝費、輸入費など様々です。
価格の理由は様々あれど、オーナーさんが気にするのは、やっぱり原材料だと思います。
ワンちゃんにとって食べ続けることで害のある成分は入っていないか
構成されている原材料の比率は肉類が多いのか、穀物類が多いのか…。
安価なフードはたいてい原材料の先頭に
トウモロコシ、ふすま、小麦粉、穀類
があるはずです。これらはワンちゃんの体に影響のない成分ではありますが、食べなきゃいけない成分ではないため
お腹がいっぱいになればいい、要するにフードのかさましになります。
トウモロコシも、想像するのは黄色い粒の実ですが、実際に使われているのは
もしかしたら皮やひげ、芯の部分かもしれません。というのも、実ではない部分を使ったとしても、原材料の表記としてトウモロコシと使っていいから。
大切な家族に、トウモロコシの芯だかなんだかを食べさせるのは、やっぱり気がすすまないもので、同様に着色料を筆頭に変な添加物だって
害はないとは言われても、与えたくないのがオーナーさんの心境だと思います。
なので、ほとんどの方はネットで評価のいいフードを調べてみます。
するとどうでしょう。出てくるサイトすべてと言っていいほど、モグワンというフードが良いとレビューしています。
S~Dランク付けされた自称辛口ドッグフードレビューサイトも、一番評価の高いsランクにモグワン。
続いてアカナやカナガンがお決まりの順位です。
本当にそうなんでしょうか?
まず最初に見ていただきたいのが、モグワンを筆頭にSランクとされているフードの謳い文句は「グレインフリー」です。
穀物不使用のことをグレインフリーといいますが、グレインフリーにすることによって、穀物類の消化が負担になることを防ぐというのもの。
そのぶん動物性たんぱく質が豊富で、フードに含まれるたんぱく質は50%以上、なんだそうです。
だいたいのフードのたんぱく質は18~30%くらいなのを見ると、50%以上というのはかなり魅力的な気がします。
でもどうでしょう。
最近発表されたアメリカ食品医薬品局(FAD)は、拡張型心筋症を発症した犬の多くは穀物不使用をうたった「グレインフリー」のドッグフードを食べていたことが判明している、と発表しました。
心臓病になりやすいゴールデンレトリバーの頭数が多いことなどから
まだはっきりと裏付けられたわけではないのですが、そもそもたんぱく質を過剰摂取すると心臓病につながるリスクが高くなるのは、人間も同じことです。
だから一概に穀物を使ってなければいい、というわけではないのがわかります。
結局のところ、穀物を使っていないとはいえ、じゃがいもやレンズマメ、えんどうまめを使うのはどうなんでしょう。
穀物の消化が負担なのに、まめは負担にならないのか?という話になってきます。
大事なのは穀物や野菜類の栄養を、ワンちゃんにとってどう効率よく吸収させられるか、ということになってきます。
そして穀物類に一工夫しているのが、ロイヤルカナンシリーズ。
よく低評価をうけやすいロイヤルカナンですが、お米を使っているのが原因なようです。
でもロイヤルカナンはお米を一度消化吸収しやすいように加工してから配合しており、すばやくワンちゃんの栄養になり、かつアレルギー反応も起こしにくくなっています。
実はアレルギー反応は、消化する段階で起きるんですよ。
消化過程に負担をかけなければ、アレルギー反応も起こしにくいというわけなんですね。
そしてロイヤルカナンはペットフードの中で唯一、犬種別フードを作っているメーカーでもあります。
他のメーカーにももちろん犬種別フードはあるのですが、ほとんど配合は同じようなものです。
でもロイヤルカナンはしっかり犬種別に配合を変え、トラブルを減らしています。
代表的なのがチワワ用フード。他のフードに比べてコーティングしている油の量も多く、香りも強いため
好き嫌いが多いチワワちゃんでも、よく食べるコが多くなっています。
グルメなネコちゃんにも、香りが強めのフード、中にペーストを入れて舌触りを良くしたもの、たんぱく質を高めにしたもの、とそれだけで3種類もあるんです。
実際ネコちゃんは、味覚でたんぱく質が多いかどうかがわかるみたいで、よく「高いごはんしか食べない」というコは
安価なフードより高価なフードの方がたんぱく質が高いのを、わかっているからなんですよね。
そんなワンちゃんネコちゃんのこだわりをうまく捉えているロイヤルカナンですが
これだけ推していると、回しものなんじゃないか、と思われそうですが
結局のところ言いたいのは、それっぽいレビューをしているサイトには絶対騙されて欲しくないんです。
穀物を使っているからダメだとレビューされているロイヤルカナンだって、ふたを開けてみれば穀物も消化しやすく加工しているわけですし
ビートパルプが悪いと言われているから、と、入っていないものにするのは簡単ですが
お腹をゆるくしやすい大型犬などは下痢によって脱水しがちになったりもします。
レビューサイトを見て「そうなんだ」と信じる前に
「なんでこの成分が入っているんだろう」と、ワンクッション置いて自分で調べてみるといいと思います。
フードについて悩みすぎる方もいますが、1kg1000円以上あれば気にするほど粗悪なフードではないと考えています。
もし悩んだときは是非私に相談してみて下さいね。
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